未明の歩み
オッス!
おらマツナガ!

ていう、メールを、
かつてメアド交換した友人からもらったことがある。
もちろん、マツナガ、じゃなくて本人の名字でメールもらったんだけど。
変な人だな、と思った笑

これが、後々、
チームはらぺこタイコのナカヤマの嫁になる人でした笑

「未明の歩み」という作品に、もう1度触れにきました。

いやあ、月日の流れは早いね!
これは我々含め、6人のメンバーで作った作品
2011年の夏リリースです。大体4年前
もう、この半数が結婚したからね!!!


みおりさんから、はらぺこの今後についてで話があったように
わたしたちの最初のCD、「未明の歩み」のダウンロード販売が始まりました。
色々購入先あるんですが、わたし自身馴染みのある、
iTunesAmazonMP3ストアのリンク貼っておきますね。

あと、「一番星」ブックレット制作に携わってくれたというか
本当にこの人がいなかったら一番星リリースできなかったっていうか、
この人がいたから一番星を作ろうと思えた、森瀬ユウが、
本人のブログで「未明の歩み」のことを書いてくれました。
森瀬、本当にありがとう。


今まで手をつけなかった、ダウンロード販売に踏み切った理由は、
ライブ休止→みなさんのお手元にCDが届く機会が減る
というのも、ものすごく大きいんですが

あれから4年
わたし自身、もう1度「未明の歩み」に向き合いたい、という気持ちが大きかったから



mosimoのCDも含め、
今まで4枚、自分でCDを作りました。
自分で、ていうか、自分の、と言えるもの。

この「未明の歩み」に関しては、
リリース後、約1年はほとんど聞けなかったね!笑

ものづくりをする人を、様々な角度から分類することができる。
ひとつの分類方法として、
わたしは基本的に、自分の作品をかわいいと思えるタイプだと思う。
作ったときは、「なんだコリャ」「あとで直さないと」と思うんだけど、
少し放っておくと、「コイツかわいいんじゃね!?」て思えるタイプ。

だと思ってたんだけど、
当時はそうじゃなかったかもしれない…
4年経って、そういう自分になれただけかもしれない…

「未明の歩み」収録曲に関しては、
「re;wind」、制作直後はあんまり好きじゃなかった笑
これは確実に、ナツキの作品のパクリだと思ってたから。

「未明の歩み」に関しては、全員分のライナーノートが残っているんだけど、
この、ナツキのライナーノートを読んで、
わたしは「re;wind」を愛せるようになったんだと思う。
ああ、間違ってなかったんだな、と思って。



振り返ろうと思ってブログを書き始めてみたものの、
言いたかったことの大半は、自分のライナーノートに書いてあったので
いや、4年前のわたし、結構賢かったんじゃないでしょうか、
「今書いたことは一生覚えてそうだな」て言ってたんだけど、
まだ、確かに覚えてる。

「re;wind」弾いたときのこと思い出して戦慄したわ!て書いてあったんだけど、
わたしはそののち、「どこでもない場所」というCDをリリースしました。
そのときの、「春霞」も苦しかった。
ほとんど、息ができないような、苦しみの中で生み出した。
わたしの、「苦しかったレコーディングの記憶」は、
春霞に、きちんと上書きされていた。

ああ、人生のそういうのって、いとおしくないかい?


ライナーノートにも書いたし、
ライナーノートのドラム編に写真も載っていますが、
ドラムは、電子ドラムで録りました。
騒音、振動対策のため、
当時の中山家のベランダで青空レック笑

中山さんは、日頃から電子ドラムを叩く人ではないので
当時ものすごく苦戦したと記憶してるし、
それこそ、「次は生のドラムで録りたいですな!」て言って、
確かに次の作品では、生のドラムを使った。
それも、中山さんの好きなタイコを選ばせたということを思うと、
やっぱり、「未明の歩み」のドラム録りは大変苦戦したんだろうけど、
今音を聞くと、
なんかまぎれもなく中山のタイコで、わたしはすごく安心する。


はらぺこは、最初コピーで1年ほど活動していましたが、
オリジナルをはじめた最初の半年ほどは、
タイコの中山も、パーカッションとしてメンバーに加えて活動をしていました。

当時、別のバンドでも、わたしと中山、鍵盤とパーカッションとして活動をしていた、というのもあって
リズム感、ていうのも違うなあ、なんていうのかなあ
バンドを支える、という役割について、かなあ。
上手に言えないし、こう言っちゃうと違うかもしれないけど
人生初めてのブッキングライブ、周りの人が格好良過ぎて半泣きだったわたしに
けろっと笑って「俺たちも格好良いよ」と言ってくれた、この人の持つ、安心感みたいなものかもしれない
うん、バンドの支え、だなあ。全ての意味で

そういうのをたくさん、この人から教わって
わたしは本当にこの人のことが大好きで、
いなくなってしまったことが淋しくて、
物理的にも当然だ、はらぺこの音は、3人から2人に減って、淋しくなってしまって
わたしは当時、メトロノームを秋星だ!と思って聞いてた笑
だからわざわざ、メトロノームをハイハットの音にしてたんだよ。
君を思い出せるように
今でもわたしのiPhoneのメトロノームは、ハイハットの音色になってる。

そういう、秋星の音がしている。
確かに、「未明の歩み」も




今思えば、暴挙にもほどがあるけど、
田村さんには、録音とミックスとベースまでお願いした。
田村さんにこんな無茶を言えるのは多分わたしだけだし、
今はもう絶対言えない笑

バンドを、はらぺこを、この人に守って欲しかった。
今よりもっと未熟で、へたくそで、言葉足らずのわたしたちと
多分なによりわたしを、支えて欲しかったんだと思う。

2作目「どこでもない場所」からベースを杉山広記という人にお願いした。
「未明の歩み」で広記さんに頼まなかったのは、スケジュールの都合もあるけど
広記のベースは支えてくれるようなタイプではない笑
実際、「春霞」のレコーディングのとき、大サビについては
「ここは、俺と松永がバトルしてる部分だから」と言って、散々暴れまくって
そののち、わたしは鍵盤録りに死ぬほど苦労することになる…

チームはらぺこは、ギターの藤岡も相当うるさい。色んな意味で笑
そのへんの諸々を全部カバーして欲しく、田村さんにお願いしたことを今でも覚えてる。
チームはらぺこの良心
この人の堅実さが、「未明の歩み」を支えてくれた。

あれから4年
田村さんの作る作品もたくさん聞いたし、
PAをしている音もたくさん聞いた。
機材もたくさん増えましたね笑

でも、「未明の歩み」の、
なんだろう、リバーブのしっぽの部分とか、
こう、至る所細かい所、田村さんの空気を感じて

4年経ちました。
チームはらぺこの中で、田村さんは唯一変わらず、
音楽活動、て言っていいのか、いいんだと思うけど
引き続き、色んな作品のレコーディングやらなんやらをしている人です。
きっと、この作品を幼いなあとか未熟だなあとか思う部分もあると思いますが、
まだ、あなたの作品だ、と胸を張ってくれますか

わたしは毎度、携わっているメンバーに伝えて来たつもりです。
クチにしてこなかったらごめんなさい。
でもずっと思っていました。
「携わった全員が、"愛する我が子"と言える作品を作りたい」
みんな、この子のことを、覚えていますか??




「未明の歩み」リリース直後、
しばらくこの作品を聞けなかった理由のひとつに、
わたしはどこかこの作品を「ギターの藤岡の作品だ」と思ってしまっていた部分がある
というのを、4年経ったいま、素直に受け止められている。

この人のことを語ると長くなる。
長くなるから最後に持ってきたんだけど笑
わたしは自分のチームを愛している
でも、このひとは、愛している、だけじゃダメだった。
楽器こそ違えど、バッキングとソロを担当する「うわもの」という楽器の仲間
倒さなきゃいけない、と思ってた。
でもライバルなんて言えなくて。
わたしは、この人に楽器の弾き方をたくさん教わって、
バンドの楽しみ方も、美しさも、きっとバンドそのものも、

秋星の音にわたしが支えられた、というならば
わたしは、藤岡の音を目指していた。確かに
その後ろ姿を追っていた。

あれから4年、
「未明の歩み」レコーディング時の藤岡さんの年齢なんて、とっくに追い越したのに
わたしが目指して、憧れた、その音に、間違いなかった。
ああ、いまでも眩しくて堪らない

バンドというものを、彼はわたしよりずいぶん長くやっていて
CDのリリースの経験もあって、
なにより"バンド"と"ギター"をよく知る人だったから、
ピアノしか弾けないわたしはえらく救われたし、
えらく腹立たしたかったね!!!
彼に対してじゃなくて、自分の未熟さに

自分のライナーノートに、
「序章の音色を変えようと言われた」て書いてあったけど、
これを言ったのが藤岡。
音色変えなくてよかっただろバカめ

アレンジに関しては、とにかく任せっきりだった
「夜明け」のSTOP&GOのアレンジも、
ちゃんと覚えてないけど、「re;wind」の2Aも彼が言い出しそうなことだし、
あと、「序章」は彼の音があってのあのアレンジじゃないですか…
確かあれ、ひとりで録ってきたから、全員ビビってたんだけど
なんだあの鐘の音…おまえギタリストだろ…

なんか逐一適わなくて、
わたしは「音を重ねる」
レコーディング、うわもの楽器ならではの2本目を弾く、
考える、思い描く、という発想は、
100%このひとの後ろ姿から学んだ。
たっくさん弾くんだよこいつ、悔しくてさあ…
4年経ったから笑ってやるけど、
はらぺこのCDなのに、おまえ1番弾いてね?
おまえ1番目立ってね??と思ってさあ、

今思うとそんなことどうでもいいのにね。
今は知ってるよ、
このひとはたっくさん、はらぺこの曲を愛してくれていたから
すべてそのうえに成り立つギターだっていうのもさ。
……ごめん、すべて、はうそかもしれない。笑

そんな君の音が、
わたしにとって、今も眩しいこと
それをいま、確かに、救いだと思ってる。ありがとう。




みおりさんは、ていうか、
まあ中山も藤岡も杉山もなんだけど、大学の先輩で
まあ、全員そうなんだけど、
出会ったときから恐ろしく上手い人だった。

「未明の歩み」のみおりさんの声そのものに幼さを感じてびっくりした。
歌い方はもちろん変わっていくだろうけど、
声も変わるの?よくわからないけど
今はきっと、もうあんまり出会えないみおりさんだろうね。
ああでも、確かに
わたしのよく知るみおりさんだね。
みおりさんが、いま、この当時のうたをどう思ってるか、とか
聞けるなら聞いてみたいね。



わたしはねえ、自分の鍵盤、
「未明の歩み」はちょうへたくそだと思ってる!!!!!
幼かった。
これを経て成長した。
いやでも根本的な部分は変わってないな、うん。よくわかる
幼くて大好きな自分がたくさん閉じ込められている。
わたしは手の骨折で、失ったものがきっとたくさんあって、
きっとこのピアノも、この弾き方やよろこびも、
ひどい痛みを対価にしなくちゃ、出会えないな。
もしもう一度、チームはらぺこでライブできることがあるなら、
その痛みを対価に払ってでも、全力投球してやるわ。




「未明の歩み」というタイトルは、わたしがつけました。
いとしくない?
ねえ、最初の一枚なんだ、わかってたんだ。
もう二度と出会えないんだ。
はらぺこの最初の一枚は、
人生で初めてプレスしたCDは、
これっきりなんだ。
そういうつもりでつけたタイトルです。
当時、2枚目を作る気なんかこれっぽっちもなかったけど、
その刹那を、わたしは感じ取っていたんだと思う。

好きなアーティストのさ、最初の1枚が好き、ていうことない?
そういう1枚になればいい、ていうと少し違うんだけど
そう言ってもらえるとしたら、もう我々にとっては「未明の歩み」しかないんだ。

その最初の1枚ってさ、
何年経っても色褪せなくない?
今のその人と違っても、やっぱり好きだな、て思ったりしない?


あれから4年経ちました。
色褪せたかもしれないけど、
あれから新しいCDも出して、新しい記憶にもたくさん出会ったいま、
この作品にもう1度触れられてよかったです。

この作品は、あなたの歴史の一部になったでしょうか?
あなたも、懐かしいと思ってくれましたか?
そう思ってくれる人が、
そういう風に思える可能性を持っている人が、
この世界に何人もいる、と思うと、わくわくしますね。
わたしたちが作った作品、世に生み出す、形にする、って
こういうことだったんですね。


少し前ですが、「はらぺこの代表作ってなんだと思う?」と尋ねてくれた方がいました。
「夜の双眼鏡」「ふたつめの記憶」「every」「秋」
あたりが、今の主力でしたが、
わたしはやっぱり、「re;wind」同じ時期に作った「春霞」だったり、
更にその前に作った「序章」とか、
そういう初期の曲を思い浮かべました。


ああ、最初は曲の話をしようと思ってたんだすっかり忘れてた。

ねえ、「時を止める術などない」と言った、
その唇を噛むような鈍い痛みと、
暴力的な明るい希望と、

ねえ、あなたの答えは見つかった?
わたしはもう、答えを決めて書いていた。
「その涙は、誰の為に流したものだったか」
包帯の下、どれほど傷がなくても、
いいんだよ、痛かったんだよね
もしかしたら今も痛いのかもしれないね
まあでも、その腕振り回してみなよ、
その痛みの切れ端を、わたしが覚えててやるから、
だから、その涙を、



またもやわたしのためだけに書いた、長いブログになりました。
最後まで読んでくれた方はどうもありがとうございます。
また会おうね。

わたしの音はきっと、あなたのそばに居ります。ずっと

 



わたしの為にしか泣けないんです
君の為にできることなんてないんです。
でも、”序章”
未明は明けて、物語は始まるんです。
いまも
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