一番星
「一番星の話を、まだしていないの」
「何を、誰に?」
「どんなCDか、お客さんに、」
「そんなの、言わなくたっていいじゃん。聞けばわかる」
ああ、その通りだな、て思った。

でも、言いたいことがある
わたしは、CDリリース後、必ずライナーノートを書いていたんだけど
誰に宛てて、じゃない
元々、備忘録だって言ったじゃん。

だから、わたしが覚えていたいことを書くね。

はらぺこのワガママな方、まつなががお届けします!

あのね、思いついたの
夏の終わりに
二人編成の音源を録ろう、って

ライブみたいなやつ。
わたし、結構自分のライブ音源って聞いたりすることがあるんだけど
すげえいいなあ、て思うものもあって
そういうのを、形に残そう。

あと、正直ねえ
チームはらぺこへの当て付けだったよ笑
わたしたちはここまで歩んできたんだから
ちゃんと聞いて、
妥協しないでぶつかってよ、わたしたちには音しかないから


ライブのつもりで選曲したから、選曲に時間は掛からなかった
二人編成で録音し直したい、と思った3曲
「かもめ...」「ひなた」「春霞」
ギターの藤岡に、「アレ?バンドのときもこんな良い手弾いてたっけ?」て言われて
嬉しくも悔しかった「残響」
瞬く間に姿を変える「落下の季節」

そして、いまを閉じ込めたい
どこへも行きたくない、と願ったわたしの魂の一部「ふたつめの記憶」
苦しみが過ぎ去らぬ間に、わたしは覚えておこうと思って

この編成で、
こういう気持ちで挑むなら
どうしても外さなかったのが「夢見ヶ丘」

この曲の話をしようと思ったの。
別に知っててもらわなきゃ困るとか、そういうのじゃないんだけど

何度か話しているけど、
松下直樹という人が、レトロリブラになる前に、
そうか、もう3年とか前になるのか
あのときに、松下と演奏した曲で
そのあと、はらぺこでも
今は、自分の曲だと思って、しれっとセットリストに入れている。
松下という人が、作詞作曲をした曲です。
カバーという形で収録させて頂きました。

「落下の季節」はナツキの作詞です
その他四季の楽曲も、ナツキの詩だったり
森瀬ユウちゃんが作詞した「白紙の夜」とか、
わたしたちは自分の詩じゃない曲もたくさんある
どこでもない場所というCDに収録されている「黙示録」は、
ギターの藤岡が作詞作曲した曲だし

わたしたちが音を出せば"はらぺこ"になる。
わたしたちは信じている。
あなたの言葉を愛している

恥ずかしいけど、松下に送ったメールを引用する。これが本心、

>あなたの言葉と音に、ずっと向かい合って ずっと救われて来た。
>わたしにとっては、お守りみたいな曲だったよ。これからもきっとそうだと思う。
>あなたの音と言葉を紐解いて、新しく色を塗って
>もう自分の一部だと思っている。
>自分の言葉のように思っている
>誰かに伝えたいと思ったし、形に残したいと思った。

受け取ってくれてありがとう、
あなたにもわたしたちの音と、
切り刻まれた魂の一部が届きますように。


今回、初めての朗読入りのCDを作りました。
朗読は、何も考えずいつも通りに、ていうのと
わたしは歌詞は幾らでも嘘を尽くし、言葉で武装するけれど
朗読は、一度しか読まれないから、本音でぶつかってた。
ていうのを踏まえて、
開き直ってラブレターだと思って書きました。

でね、朗読にタイトルがついてる。
iTunesとかでCD読み込ませてる人は、よかったら登録してね

1.かもめ... 
2.【となり】 
3.ひなた 
4.春霞 
5.【未明の歩み】 
6.残響 
7.夢見ヶ丘 
8.【結ばれたささやき】 
9.落下の季節 
10.【一番星】 
11.ふたつめの記憶

これに伴って誤植の報告ですが、
あの、7曲目 夢見ヶ丘が松下直樹の曲のカバー
9曲目 落下の季節がナツキの作詞でした!
ブックレット間違ってるごめんなさい……まじでリリース後しばらくしてから気づいた。


ブックレット、なんて言ってるけど
わたしは、ナツキと森瀬ユウちゃんと、絵本を作ったつもりでいる。
三人でたくさん話して、
ナツキと森瀬さんに全力でぶつかってもらって
なんだろう、これは完成品を見て欲しい。
表紙と写真はナツキ
それ以外の構成を森瀬さんに担当してもらっています。
いやこれはもう、見てもらうしかない。
ふたりとも、最後まで真摯に向かい合ってくれてありがとう。
ふたりがいたから仕掛けられた至高の悪戯、
あなたたちと、はらぺこの作品です。
ああ、これは全然言葉にならないな、見てよ。見ればわかるから。


録音は、WESTVOXの音響担当であり、
今までのはらぺこのCDの録音とミックスを担当してくれた、田村さんにお願いしました。
WESTVOXのステージで、
田村さんがいつも通り、PA卓に居て
はらぺことしては初めて、マスタリングまで田村さんにお願いしています。

なんかさあ、めっちゃ田村さんとWESTVOXの音がするよね。
それが、みんなにところに届いて、わたしほんとうに嬉しい。
ミックスとかマスタリングとか、もちろん何パターンもあったんだけど
どれも田村さんの音がしてさあ
ふたりで聞いてて笑っちゃったよね
わたしは、田村さんの音が好き
この人の仕事はほんとうに丁寧だ。
はらぺこが最初にライブをしたときからずっと見ていてくれて、
音に関しては、ずっとずっと頼りにしてきたエンジニアと一緒に
こういった形のCDが作れたこと、本当にしあわせです。
田村さん、ありがとうございました。
次はきっと、こうならないよね笑


そして、
WildSideTokyo長岩さんと、
松下直樹にレコーディングの立会いをしてもらいました。
そばにいてくれてありがとう、
はらぺこのライブをたくさん見て、よく知っている人だから、わたしは安心だったし、
何より、わたしのことをよくわかってくれている人だから。
テイク決めまで付き合ってくれて本当にありがとう。
ふたりとも、結構まじめに音源とか聞いて意見くれて、
正直わたしはビビった笑


「朗読入りのCDとかないの?」
「絵本みたいなの作りなよ」
今まで何度も言われた言葉が、
こうやって形になって、
いちばんビビってるのがわたしだ!
本当にありがとう

あなたのそばにいるし、
どうか、今のわたしたちを覚えていて

ライブをする人はみんなわかると思うけど、
ちょっと前の音源聞くとさあ
「懐かしいな」とか「へたくそだな」て思ったりするじゃん
そういうの全部、一番星に預けたつもり。
ねえどうか持って帰って、あなたのそばに置いてよ。


あなたに愛して頂けたら幸いです。
わたしは本当に、愛している人と作品が作れてしあわせです。
ありがとう。
一番星 - trackbacks(0)
Trackback
この記事のトラックバックURL: http://helleborus.harapeco.ciao.jp/trackback/894444
<< NEW | TOP | OLD>>