あなたの名前
唐突ですが、

森瀬ユウちゃんという友達がいる。
「どこでもない場所」リリース時に、ブックレット諸々の作業をしてくれたり
「カナリアは夢を見る」のフライヤー裏面のデザインをしてくれた
八瞳ちゃんの紹介で、2年?くらい前に、知り合ったんだけど。

森瀬さんの話をしながら、
紐解きたい物語がある。

グッバイ青春なんてしないぜ!まつながです。

「白紙の夜」という曲の作詞者さんです。
彼女が公開した、「夕立」という音の無いアルバムの中から
曲を付けさせて頂きました。

森瀬さんがこないだね、
原作者さんがいる小説を書いたってことで
それを読ませて頂いたんです。
コレ、「柴話」

原作者さんがいて、作品を作る、
ていうのがわたしの中ではすごい未知で
なんかこう、興味津々でさ

わたしの知る森瀬ユウのイメージとは全然違ったけど
確かに森瀬ユウだった
言葉とか景色とか、なんだろう。
「あ、これは森瀬さんの言葉だ」て思う部分があった。

「どうやって書いたんですか?」て尋ねたときの答え
わたしはなんか、すごく合点がいって
ああそういうことか、て思って。

これをね、
わたし全然上手に、アウトプットすることができないんだけど。
自分のことに置き換えたらすごいよくわかって。


レトロリブラの「夢見ヶ丘」っていう曲は、
ずいぶん前に、松下とふたりで演奏させてもらったことがある。
最初にやったのは、え、3年?とか、前?

それからしばらくして、はらぺことして夢見ヶ丘を弾いたんだけど
今より、はらぺこのことも、みおりのことも、松下のことも
わたし自身のこともわかってなかったんだけど
「松下のギターをピアノで弾いたらこうなるな」ていうピアノだったと思う。
むしろ、
「ギターの曲をピアノアレンジしたらこうなる」
「ギターで押さえるこのコードを、ピアノに置き換えるとこうなる」とかさ、

更にしばらくして、
レトロリブラの「手を洗おう」を弾いた。
なんか、死ぬならこの曲弾いてからがいいな、と思って笑

この曲をライブでやったときの感想のひとつにね、
「あのピアノのまま、松下くんが歌えそうだね」て言われて
「アハハそうでしょー!」て思ったんだけど、
これこそが真理だった。

松下の真似をしたかった、ていうと違う!と言いたいところだけど、
たぶんこのときは、松下の「手を洗おう」をやりたかったんだね。
ある意味で、松下直樹になりたかったんだと思う。
そういう形で、君に近づこうとしたのかもしれない
やっぱり、君の「手を洗おう」が1番格好良いに決まってる、て思ったのかもしれない。
まあそれはそれで真理だ。


で、最近
またレトロリブラの曲弾いたじゃないですか。「ゴーストリスナー」
これは、レトロリブラへのケンカでさあ、
「リズムが無いとできない曲」て言ってたから
いやいや、ピアノ1本でいけますよ。
別の答えありますよ。
それを伝えてみたくなって

このピアノだと多分、松下はそのまま歌えない。
これは、はらぺこの「ゴーストリスナー」だった。
曲を租借して
今までだってそうしてたんだけど
全然違うよね。
わたしは曲をもっと大枠で捉えたし、
もっと、みおりに寄り添おうと思ったんだ。松下じゃなくって


森瀬さんの話を聞いて、
「ああ、わたしたちでいうところの、人の曲をカバーするってことかな」
て、なんか漠然と思った。


元々は、自分の言葉でも音でもないからさ、
君がなんて言いたかったのか、考えたりしたよ。
きっと、君とは違う答えだろうね。
そして、同じ景色を描いたこともあったでしょう。
びっくりするくらい、同じ色を塗ったりもしたんじゃない?
でも、ときには、君とは違う色をつけたりしたでしょうし、
同じ色をつけようと足掻いたこともあったでしょう。
それが必要なこともあった。身に染みている。
そして君が「赤」と言った音に対して
わたしは「真っ赤」に染めたりしたでしょう。


誰かと作品を作る、
わたしにとっては永遠のテーマで悪戯だ。
だからわたしは「チームはらぺこ」を諦めないんだけど

ほら、チームのみんなはさ
ものすごくわたしのことわかってくれてるし、
何より、みんなにとって「自分の作品」そのものだから
みんなが最初に塗ったその色が、いきなり正解なの。
だからわたしは、チームを愛している。


そうじゃなくって、
「レトロリブラ」の世界がある上で
わたしたちが全力でぶつかった。
3曲とも、わたしは今思えば違う気持ちで取り組んでいたんだけど
全部ひっくるめて
こういうことだったのかな、と思って。

ああきっと、
「君はなんて言いたかったんだろう?」ていうのを、
わくわくしながら紐解くんだろうなあ。

はらぺこの楽曲の一部は、
みおりもわたしも作詞をしていない。
自分たちの言葉、も大事だけどさあ
君の言いたいことわかるよ、わかる気がするよ、
なあんて思いながら誰かの言葉を紐解くのは、至高の幸福ではないか?
少なくともみおりさんはそのように歌ってくれるし
わたしはね、君がそばにいてくれる、ていう気がするから、
君の詞で曲を作って演奏することは、本当に嬉しいことなんだ。
はらぺこの世界は、その上で成り立っていると確信している。


結論は「柴話」、ちょうおもしろかったです!!!
あの、全然悪くない意味なんだけど
森瀬さんの作品って、どこか苦しい。
水の中で息をしているみたいな、
勝手にそういうところが、はらぺこと似てると思ってるんだけど
「柴話」はちょっと違って、
でも確かに森瀬さんの言葉で、繊細さで、ずるくなくて
わたしはそれがとても好きでした。
いやなんかものすごい感想しか言えなくてすんません……
あの、すごい好きです。


ここまで紐解いたところで、
もちろんまつながは次の悪戯を用意しているよ。
あのこれ、ちょう長い布石だったから笑

8/15 "Longfor#18"
まつながは、松下直樹のステージにお邪魔する予定です。
30分ステージに居座る計画です。
お邪魔するっていうか、なんだろう
いま、わたしたちにとって必要な一手だと思ったんだよ。

なんだろうねー
こんだけ散々書いたけど、
全然、そんなのどうでもよくてさ、
音が答えじゃないか。
「夢見ヶ丘」を最初に弾いてから、3年とか経ちますからね、
いい加減お互いのこともよくわかったでしょう。
御託は要らないんだほんとは、わかってんだ。

そうだこれはきっと、
はらぺこのまつなががいて、
mosimoのマツナガがいて、
更に、3人目のまつなががきっと見つかるんじゃないかな笑
なんだそれ!
すげえおもしろいじゃん!


8月15日(木) 新宿御苑MERRY-GO-ROUND
はらぺこ企画"Longfor #18"
18:30 open
19:00 start
ADV&DOOR 1300yen+1D
w / 松下直樹 / Arson / falls from the skies


至高の悪戯、
まじで松下と30分一緒にやるとか、
今までの彼との付き合いで1度もなかったから、これから先もしばらくないでしょう笑
是非目撃して下さい。
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その声を残して
これはほんの少しの
答え合わせ、だと思っている。

「季節の正体は記憶の集積である」
という、その言葉を思い出して
ああ、今年も春がきたのね、とか
そんな風に思って
帰りたいな、と思っている。

タイムマシンなんてものがあったら、
相当な回数飛び乗っちゃってんじゃないの?
なにも変わってはいない気がするけど

まつながですこんにちは

何度も春が来る前に、
わたしは思い出したい人がいて
絶対に忘れたくないんだけど、
ああ、久し振りにその人のことを思い出したな、と思って。


「残響」という曲は、
わたしにとって、よかった記憶の詰め合わせ、で
あ、だから恋愛疑惑がありましたけれども!
恋愛の話じゃないです、
複数の人を思い浮かべているので
恋愛の話だったら最低だ笑
恋愛のようだ、と感じてくれたのならば、それはもちろん間違っていないかな、と思います。


一時期わたしが、
同時期に発表した「夜の双眼鏡」「残響」の2曲で、
「夜の双眼鏡」の方が評判がいいのはなんでだ!て言ってたんだけど
その答えのひとつに、
「残響」は1行目の歌詞が、別に好きじゃないって言われたんですけど

「残響」 どうしたの?、から始まる電話
「夜の双眼鏡」 東京の空は白いね、と

という歌詞から始まってる。
どっちもわたしが書いたんだけど。


電話すると「どうしたー?」て間抜けな声で言ってくれるその人が大好きだった。
どうもしてないから、
別にどう言って欲しいわけでもないし
その間抜けな声を聞くだけで、わたしはなんだか安心してしまって
本当に大好きだった。
その笑い声、と

電話って、ほんっとーに苦手だったんだけど
で、全然出なかったら本当に叱ってくれる人がいて
本当に叱ってくれる人……もうそんなひとはあんまりいないよね笑
何年か前の話ですが

まあ最近そんな人たちに電話しちゃうことはなく
健やかに生きていたんですが、

「残響」という曲を書いてから、
とある人に電話したら「どうしたの?」て言われて
なんかびっくりして泣きそうだった。
あ、コイツ言いやがったな、と思って。

そして、「吐いて捨てる言葉もないから」電話をしたりもした。
歌詞を書いたあとに、
本当に、そう、実感をすることがあって
何を伝えたかったわけじゃない。
「あなたに電話をしたい」「あなたに電話をした」
その事実だけで充分で、
それ以外何もなかった。


「その手紙は棄てて下さい」
と思って、
手紙にもそう書いたかなあ?
わたし結構手紙書くの好きなんですけど
で、結構な量を書くのね。書き殴るの。
基本的には読み返さない。
その勢いまんま封をして、
まるで呪いみたいに送りつけるんだけど

記憶している中で1度だけ、
もう出すのやめた方がいいかなあ、て思った手紙がある。
何度も読み返して
言わない方がいいかなあ、と思って
でもその人に伝えたくて書いたんだし
と、思って出したあの手紙を
たぶん、その人はまだ持ってんじゃないかなあ。
棄ててくれていいんだよ、
もう、返事はもらってるから
あのときのわたしを受け止めてくれてありがとう。


「それは、あなたがわたしに掛けた魔法です
あなたの声が聞こえるまで、と
あなたの声で言うの」
ていうのも、真実
あなたにどうこうして欲しいという話ではなくて
たったひとりに誓って
わたしはその誓いを約束と言い訳にして
強かに歩いていこう、と決めている。
まだ揺らいでないし、
これからもそのつもりでいる。


「残響」という曲を、最初にライブでやるのはちょっと怖くて
今までのはらぺこに無い世界観だったから
曲そのものにわたしはしっかり自信があったし
みおりさんも驚きながら受け止めてくれたから
わたしたち的には全然オッケーだったんだけど


「残響」が好き、て言われるとちょっと安心する。
あなたにもわかってもらえたのかな、て思う。
わたしの誓いと苦しみは、
全て音に込めてあるから。
受け止めてくれてありがとう。


今まで意図的に歌詞の話とかしなかったけど
そういうのも、どうでもいいかなと思って
むしろ、この記憶を
こんな言葉で繋ぎ止められるならば
こんな言葉で、
あなたが愛してくれるのならば
幾らでも吐き出そうかな、て
今ではそんな風に思っています。


ひとつひとつの曲に特別な思い入れがありますが、
この曲もそのひとつです。
あなたにとっても、大切にしてもらえたら嬉しい。



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ライブはお好きですか?
なにも頑張れなくても、
言葉にすることだけは頑張ろうかな、

なんて思いながら生きながらえております、まつながです。

何者だっていーじゃん、
とりあえず話してみようと思うんだ。



元々、この話をしよう、っていうもののね、布石だったんですけども

これは、あなたに向かって話をしようと思う。
わかりやすく伝えたい、と思う。
そして、正直に。


いつ、とは明言しない
ハッキリあの日かな、ってわかる方もいるかもしれない
もしわかっても、わたしと一緒に胸にしまっといてもらえますか?

2012年までのライブの中で一度、
ライブハウスの方に「ごめんなさい」て言われたことがある。
ブッキングの方にね、
「自分も客席で見ていたのに、後ろの方でしゃべっている集団を注意できなかった」
ていう旨の謝罪でした。


その方にも言ったんだけど、
自分のライブハウス勤めだから、すげーわかる。

どんな職種の人でもそうだと思うけど、
お客様を注意するのって、難しいよねー。当然だ。

もちろん、
音楽とおしゃべりを楽しむ、ってタイプのイベントも多々あると思う。
セッションとか飛び入りのイベントとかは、そういうのが多いかな?

こういう言い方は相応しくないかもしれないけど
わたしたちが普段やってるライブってのは……
お客さんとの交流が大事なの、百も承知!

でも、根本的には音を聞いて欲しいんです。
それがまず「当たり前」なんです。
そっから、良い音出してたらさ、輪が広がってったり
したらすてきじゃんね?

音あっての、おはなし
と、わたしは思ってます。


でもすげーわかるんだ。
ライブにだって、久々の友達が会いに来てくれてたりするじゃん?
話とかしたいじゃん。
逆にわたしは「ライブ見に来てくれても全然ゆっくり時間取れなくてごめん」
て思ったりする。


でも、やっぱ、わたしたちがやってんのはさ、
「ライブ」をやってる以上は、
お客さんは「ライブ」を見に来るのが前提で、
理想をいえば、その日見に来る全部のバンドなりアーティストを楽しんでもらえるよう
ハコはもちろん、
演奏側もすっげえ努力する。
みんなで「すてきないちにちを作りましょうね」て

ていうのは、誰も邪魔しちゃいけないから。と、わたしは思う。
もちろん、自分の出演順以外のときも気になるし
ステージにいるときはね、すごいわかるよ。
聞こえてない、とか、思ってるかもしれないけど
ステージでは集中しているので、よく聞こえます。

もしかしたら何より誰より先に、
ライブハウスのスタッフが注意すべきかもしれないけど
いや違うよね。
注意させんなよ、そういう状況作るなよ。

聞かないのは勝手だけど、
聞かせない状況を作るのは違うよ。

と、これは超個人的に思う。

この議論はだねえ、
学生のとき「授業中に寝てるやつとしゃべってるやつ、どっちが悪い?」
て話、したことない?
わたしは、寝てるやつは勝手だけど、しゃべってるやつは悪い、と思ってた。
やっぱ、邪魔すんのはいけないよね

あと、映画館とか?
映画館でしゃべるのマナー違反、だよね?一般的に。
ライブハウスも「作品を楽しむために来てる」ので、一緒だと
わたしは、思うんだけどなあ……


本当に個人的な意見ですが、
あのとき、ライブハウスの人に謝られて
その人もずっと、注意しなきゃしなきゃ
でもすぐ終わるかもしれないしとか
演奏そのものの邪魔になっちゃ悪いし
でも、ライブの楽しみ方って人それぞれだよね
とか、
きっと考えて何も言えなくて
最後にわたしたちに謝ってきたんだなあと思うと
もうそんだけですごい胸が痛い。


ごめんなさい。
それはもうねえ、
個人的な思惑はいっぱいあるんだけど
ステージに立つものとして、答えはひとつ


わたしたちが未熟だっただけなんですよ。
謝らせて気遣わせてごめんなさい。
わたしたちがもっと、もっとすげえ演奏できたら
あの人たちも聞いてくれたかもしれない。

いや、あの人たちのうちのたったひとりでも
「あいつら格好良くね?」て思わせて
ひとりがちゃんと聞いてくれたら、
それだけで答えは違ったかもしれない。


いつだってね、
客席にいる人の、
悔しいけどもしかしたら全員じゃないかもしれない
わたしたちが不甲斐ないから、
全員の心臓を掴むことはできなくても
何人かは、
わたしたちの演奏を
ステージに魂を懸ける演奏を
楽しみに、今日を迎えてくれたり
明日から頑張ろうとか、
聞けてよかったとか、
思ってくれちゃったりするんですよ。
わたしたちは絶対にそのことを忘れないし
絶対に裏切りたくないと思っています。


お客さんの目線からしたら、
ライブハウス側から注意すべき、と思うのかな?

それとも、ライブの、
ライブハウスの楽しみ方は人それぞれだから、
どうしようもない、と思う?
あんまり気にしないかな?


あなたは、ライブはお好きですか?
ライブハウスは、お好きですか?

楽しみ方ってそれぞれだから、
こんなこと言わない方がよかったかもしれない
ただ純粋に、
「全員を振り返させる努力」だけをすればよかったかもしれない


でも、
今でも時折その人のことを思い出したりして、
胸が痛むから。

そして、
あなたにとってライブハウスとはなんなのか
を、ちょっぴりでも教えてもらえたら、嬉しいな、と思って。


わたしたちは変わらず、
あなたの視線と情熱を行方を離さないよう
必死に努力します。
呼吸を奪って
わたしは、しあわせにしようなんて、カケラも思ってないよ。


ということで!
いつもあなたとしゃべれないことが心苦しかったぜー
ということで!
今週末のモシモシナイトは、
全員で参加できる打ち上げ用意したぜー
2000円で2時間飲み放題の軽食付き!

ほんとは話がしたいし、
話を聞きたいんだけど、
まあみんなそんな器用じゃないから
本番前とかやばい顔してる人とか酔っぱらってる人も多いし笑

だから、全部終わったあと、はなしをしよう。
同窓会みたいなのでもいいじゃん、
久々の人みんなで、話をしよう。

あなたの声が聞けることを楽しみにしています。
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そして、振り返る
バンドについての話をしよう、
と思って
バンド関係者の方からご好評頂き
(と、わたしは思っている)
ありがとうございます。

あれは、この話に辿り着くまでのことで
この話、ていうのは既にわたしの中で言語化が終了していることで
ああ、またアウトプットをサボってるなあ

インプットが足りない、ていう感覚はあんまりない。
そのへんに転がってると思ってるし
気づいたら後ろからぶん殴られるみたいな人生だし、逃げられない
そして足りないときには大体気づかない笑
人に教えてもらうことが多い。

アウトプットは気をつけなきゃねー
覚えていたい。
これはもう何年も覚えているから忘れない、
と、思っていたけれど

わたしは、あの日の君の顔を、もう思い出せない。


まつながの、
「読む人にやさしくないコラム」2回目
早速前置きが長くなりましたが


そう、アレはギターの藤岡の話で始まっていて
今回も彼の話で
恥ずかしいから言わないで、て本人に言われたんだけど
いやいや、当時の
今のわたしよりうんと年下だったあなたは、
本当に格好良かったんだよ。
今も変わらず。
あなたはあなたの音しかない。

藤岡というギタリストは、
ずっとわたしにとって倒したい
ラスボスみたいな存在。

チームはらぺこのメンバーは藤岡に限らずだけど
バンドにひとりいると、すげえ頼りになる
て、タイプ。
だと思ってるから一緒にやってるんだけど

一緒にやるなら尊敬する人とやりたいじゃーん
贅沢しなきゃ意味ないでしょ?


彼のことをラスボスと思う理由、
ひとつは前回話した「縦」
その切り刻むその瞬間と、空白

そしてもうひとつ


彼は、歌もうたうし
アコギも弾くし、弾き語りもやるし
悔しいけど、結構器用で万能な人なんだけど

その中でもやっぱり、エレキギターが格好良い、とわたしは思っている。
本人にしてみれば遺憾かもしれないけど
絶対にエレキ、だと思ってる。


昔よく、この人のライブを見に行ってたんだけど
ソロがねえ
憎いほど美しいんだよ。

それを「すごい!」て言ったときだったかな
彼のセリフを、わたしは一生忘れたくないと思ってる。
ごめん、実際は時が流れたから、正確じゃないかもだけど笑


「ソロを弾いてるとき、
お客さんもドリンク作ってるスタッフも
全員俺の方を見てる、て思える瞬間がある」


ごめんやっぱセリフだけ聞くと最低かもしれない!笑
ただ、この感覚は、自分がライブハウスのスタッフになってみて、ていうのもあるかもだけど
すごくわかる。

特に、照明やってるとき
「あ、音に負ける」
そう思ったときこそ、小細工は無くなるし
絶対に目を離さない。
そう、”見てる”んだ、絶対。

お客さんでそういうこと思うこと、あんまりないと思うけど
「アー、今日照明すごかったな」て思ったら
それは演奏がすごかったんだよ!!!
呑まれるの、負けられないの。
一緒に、一瞬を切り刻むの。


ちょっと話が逸れましたが
この感覚がわかるように、なった。

最近、藤岡みたいなピアノが弾けるようになった、と思う。
そろそろ倒せんじゃないかなあ、なんて思ったりするんだけど笑
まあそこはラスボスだからね!
もうちょっと追い掛けてみようかなあ。

昨年リリースした「どこでもない場所」
side-Bの間奏、
ギターソロにして、て言ったのすっかり忘れて
わたしもソロ弾いちゃったんだけど笑
いやー、なんていうか、勝てないなあ、と思う。
すごい、誇らしい意味で。
うん、自信を持って隣にいられるようにはなった、かな。


音の世界って本当に美しい。
わたしは今日も、全員が振り返る音を探している。

ああでも、はらぺこに於いては
わたしがそれを叶えられなくても
みおりさんのうたが、そうあればいいと思う。
彼女のうたでは、そういう姿を何度も見ていると思う。
遠慮のない彼女のうたは、本当に美しい。
その姿を求めて、目撃者になりたくて、
チームはらぺこそのものが、ある意味そういう集団だとも思う。

だから、はらぺこ、にみんな振り返って欲しい
そういうときは、わたしもきっと上手にできているだろうから

待ってなんかいない。
あなたの視線を離さない。
わたしはそんな風に弾きたいなあ、
なんて、思ってるんです。


あ、やばいイベント前にハードルをあげてしまいましたね!
みなさんどうか、藤岡本人にこのブログ読んだことは内緒で。
いや、まじで!

いや、まじでそんなことじゃ揺るがない、とも思っていますが。
わたしが舵を取る舟は、そういう場所なのです。

いやでもやっぱ内緒にして!笑
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ときが流れる
こんにちは、まつながです。

なんかこうさあ、
世界は右とか左とか本当にうるさくて、嫌になるね。

去年一年「言いたいことはたくさんある」みたいな言い方をして
言葉にしてなかったことが、たくさんあったな、と思って
右とか左とかさ、言われちゃうじゃん?
ああでもそういうのどうでもよくって、
言葉にしてない、その状況の方がよっぽどよくない。

なんか急にそんな風に思えたので、
"バンド"と"音楽"の話を、時々していこうかな、と思いました。

「言葉にできない」のはいいんだよ、
ただ、言語化するところまで辿り着いてんのに、
アウトプットしないのは勿体ないじゃん?
誰かが一緒に、右へ向かって歩んでくれるかもしれないし
記憶は必ず零れ落ちるから。

読みやすい長さとか全く考えず、言いたいことを言いますね。


今日は、"バンドと音"のはなし。

何回か話してる気がするけど、
わたしに"バンド"を教えてくれたのは、
現在チームはらぺこでギターを弾いている、藤岡という男で
わたしはあの日のことを絶対に忘れない。

ハタチくらいのときかなあ
当時、藤岡もわたしも学生で、コピーバンドをやっておりまして。
このとき、わたしはピアノのバッキングを担当してたの。
藤岡はギターで、同じくバッキングと多分ソロも弾いてたんだろうけど

歌詞とコードをスタジオに持ってって
まあそれなりに弾けてたんだけど。
いやでもなんかねー、パッとしなくて。
その曲になりきれなくて。

そのときね、藤岡のギターを聞いてね、
「ああ、このひとの真似すりゃいいんだ」と思って
スコアって見たことありますか? バンドでも吹奏楽でもオケでも
各パートの音が1段ずつとかになって並んでるじゃん?
あれの、縦
楽譜は横に進行して、縦が揃う。
わかりづらい表現かな。
みんな横に同じテンポで進行すれば、その瞬間は縦に一本線を引いた、その音が鳴るのね。
音、と
空白、だ。

その縦、ていうのを教えてもらったの。
音の始まりと終わり

を、きっちり"弾く"てこと
そして衝撃だったのが、きっちり"止まる"ことだったなあ。
すごく大事なことで。
誰かと合わせるということ。
これが、バンドの美しさだなあ、と思って。

そのコピバンは1回で終わっちゃったんだけど、
そのときの衝撃は忘れられなくて
ずっと意識できてたわけじゃないけど
できてたら、もっと上手くなってる笑


その後、はらぺこが始動して
しばらくたって、パーカッションの中山秋星を迎える。

問題は、秋星がいなくなってから、だったな。
リズムの舵を彼に任せていたんだけど、
それで曲を作れていたんだけど、いなくなって

もはや知ってる人は少ないと思うけど、
メリーゴーランドという曲は、秋星の脱退後、1回テンポを落としてアレンジを変えたのよ。
秋星居ないと弾けなくて
(このとき、曲の真ん中の部分を端折ってた。この端折った部分だけで作ったのが「夜明け」)

わたしこのとき、ものっすごいメトロノームで練習して
メトロノームを秋星だと思って


それからしばらくして、
mosimoというバンドに出会いました。
それからさらにしばらく経って、
一緒にやらないか、て言われて。
迷わずその手を取った。
わたしは新しい自分を捜してたし、今も常に
mosimoもまた、新しいマツナガを引っ張り出そうとしてくれた。
これも今も常に、か

それから更にしばらく経って
わたし、リーダーに聞いてみたんですよ。
なんでわたしだったんですか?
そのときのリーダーの答えのひとつが、
「妙なビート感があるから」だった。

いやあ当時だから、もしかしたらへたくそって意味だったかもしれないけど笑
わたしは、秋星だ、て思った。
彼の穴を埋めるように、
バンドで言うなら、鍵盤屋であり、骨であり柱である、ドラムのように
弾こうとしていた、それだな、って


今それが、
自分で言うのもナンだけど、きちんと進化して
自分の中に居座ってる。

リズム感ないなーとか
リズムの引き出しないなーとか
そんなのは一生思い続けるだろうけど


この間、藤岡が「夜の双眼鏡」を褒めてくれたの。
正直、歌詞はいっぱい褒めてもらえてたんだけど笑
どこがいいの?って聞いたとき、彼は迷わず、
「ビート感が良い」
て、言ってくれて。

そう!
「夜の双眼鏡」は、ビート感との戦いだったのよ。
サビをどうしてもあのテンポで弾きたくて、
細かいフレーズは転ぶから走る、早くなる、て言われるけど
思うに、音が少ないのも本当に難しい。
きっちりビートを感じて、
そう、秋星がバスドラやハイハットを刻んでくれてる、そういう気持ちで
弾かなくてはならないから。

それを出すのにものっすごい苦労したんだけど、
藤岡にそれを言われて、
ああ、ちゃんとできてたんだな、て。


初めて、"バンド"を理解したと思ってから5年くらい経ったか。
ここまで歩んできました。
今でもバンドは未知の生命体だし、実験の連続だけど
あの日のわたしには、何か答えを出せた気がする。


藤岡のギターは美しいでしょ?
本人は最近「適当だよ」て言って、
まあそれも嘘じゃないでしょうけど
この人は、"縦"が美しい。揺るぎない。
音の一瞬を分割して分割して、
いちばん細かいとこの一点に
音が欲しいそのタイミングに、音をくれる。

チームはらぺこそのものが、
そういうのをすごく大事にしている
と、わたしは思ってるんだけど。
(そもそもみんな、そのへんはすごく上手だ)


だからバンドは楽しいし、美しい。
音がいっぱいあって、わたしは自由だ。
一緒の"とき"を、チーム全員で歩んでる。

という土台を、
わたしはいつもふたりのはらぺこで作ってる。

みおりさんは本当にばかみたいにうたに特化した人だから
彼女が気持ちよくうたえるように
きちんと手を離さず、
今日も同じときの中を、きちんと歩んでいるのです。
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